●道院
作者:王周
白日人稀到(白日人至ること稀に)
簾垂道院深(簾垂れて道院深し)
雨苔生古壁(雨苔古壁に生じ)
雪鶴聚寒林(雪鶴寒林に聚る)
忘慮憑三楽(慮を忘れるのは三楽により)
消閑信五禽(閑を消すのは五禽に信す)
誰知是官府(誰か知らん、此れ官府なるを)
煙縷満爐沈(煙縷満炉の沈む)
訳:
日中も、人はめったに来ない;簾を垂らして、道院はひっそりと奥深い
古びた壁は雨のあらに苔を生じ;さむざむとした林間に白い鶴が群がり集まる
三つの楽しみによって俗事を忘れ;五禽の楽しみによって静なときを過ごす
ここが役所だなどと誰が考えよう;一筋の糸を引く煙、香炉いっぱいに沈香を焚く
0 件のコメント:
コメントを投稿